非常に珍しい木曾スズキヴァイオリンのグランドスズキです。
バックのローズの杢目も美しく、トップは貫禄の飴色になっております。

アバロンのポジションマークが妖しく青く、ときには紺碧に光ります。同じく
木曾スズキのヒルビリーの上位機種(W40以上)に施されていたものと同等です。

サウンドホールの装飾は3重になっていますので、ヒルビリーより豪華です。

ネックはほぼまっすぐで弦高は12Fで約3.5mmとやや高めです。サドルはあまり余裕がございませんが、トラスロッドはまだ回るようです。

70年代のビンテージですが、かなりキズは少ない方です。


型番はMWの後が判別不能です。恐らく20か40だと思われますが。

ペグはゴトー製ですので、正確にチューニングが出来ます。この辺もヒルビリーの上位と共通しています。
フレットに少しだけ減りが見受けられますが、演奏上はなんら問題ございません。

肝心の音の方ですが、期待を裏切らない素晴らしいものです。
良く乾燥が進んでいて、ボリュームのある枯れたサスティーン。特筆すべきはそのやわらかさと暖かさ。

やたらシャキシャキ、キラキラとは鳴らずに優しく鳴ります。
たまにギブソンでやたらジャキジャキ鳴る個体がありますが、遥かにこちらの方が弾く人の心を和ませてくれます。（2022年 7月 3日 8時 47分 追加）手渡し大歓迎です。さいたま市近郊でしたら車でお届けいたしますので、ご相談ください。