ご覧頂き誠にありがとうございます。Victor 3ヘッドデッキ 「KD-V6」でございます。電源コードから1983年製、実に38年経過しようとしています。当時の。シングルキャプスタン、独立懸架3ヘッドです。
残念なところは「BIAS調整」機能が無い点でしょうか。とは言えBIAS調整が無くても結構、いい感じで録音されます。ヘッド構成が再生が「メタパーム」（パーマロイ）、録音が「SA」（センダスト）と異種ヘッド構成です。個人的感想ですがまとまりのある音で非常にパワフルです。「直球勝負」と言った感でしょうか。高音部の処理が上手く出来ていたら私的なベスト3に入るモデルです。コンパクトなボディーでも放熱処理は万全で背面部に電力系トランジスタのヒートシンクを抱かせるケース放熱の手法です。背面部は高熱になりますがメカ部とは対角線上になる為、計算された設計と感心します。巨大な放熱板が中にあるどこかのメーカーとは大違いです。
自社設計メカで動作音が非常に静かです。シングルキャプスタンと言う事もありベルトへの負荷が掛かり難いですが問題が無いか暫くカセットテープを入れたままで放置。この他にはこの機種のリールモーターギアは欠損こそ少ないですが後継の「TD-V631」「TD-V711」等と同じ構成です。なので十分チェックします。異常は有りませんでした。

前述を含めた整備箇所に付いて記載致します。
① キャプスタンモーター分解整備（モーター基板コンデンサ交換、軸受けグリスアップ）② 操作基板タクトスイッチ交換 などが主な整備箇所です。
尚、キャプスタンベルトは十分、使用可能なこの頃のVictorの操作部タクトスイッチは全数では無いですがほぼダメになります。停止させたいのにミュージックサーチになったりとにかく変な動作をします。もはや持病です。
一連の整備完了後、録音・再生テスト、早送り・巻き戻しテスト、サーチテストの全てが問題無く作動致します。録音レベルの水平ボリュームは接点復活剤にて洗浄済でヘッドフォンボリュームにもガリ等は一切ございません。前述のテープ再生速度も調整済、アジマス調整も完了済でロック剤は透明を使用しております。当然ですがヘッド消磁も実施済です。
録音・再生テストはCD音源としてDENON DCD-1630Gにて「TDK CDing-2」 80分テープに録音し再生及び複数のミュージックテープにて再生テストを実施しております。
外観ですが元々キャビネットに傷が多くとてもきれいな個体では無かった為、キャビネットを艶消しブラックで再塗装して有ります。ですが発売から35年以上経過した物です。新品では無いので熟慮の上、ご検討下さい。詳しくは写真をご確認下さい。
発送は「ゆうパックおてがる版」でサイズが「100」の予定です。送料は落札後にご案内差し上げます。落札頂いた後に梱包前チェック（総合動作テスト）を行います。発送まで2～3日、頂戴する事を予めご了承下さい。また、ご質問には随時、お答え致しますが仕事の関係上、タイムラグが発生する事も重ねてご了承下さい。
長文、お付き合い頂きありがとうございました。宜しくご検討の程、お願い致します。

※写真中の「Victor」「JVC」「His Master"s Voice」等のロゴ・商標は「JVCケンウッド」に帰属します


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４枚同時掲載写真は画像サイズの関係で見辛い（ややボケ気味）ですが商品情報の４枚写真上で
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