○ モンブランが誇るマイスターシュティックの中でも、エリザベス女王やジョン・Ｆ・ケネディーと言った世界のトップから三島由紀夫や開高健など数々の文豪に愛された伝説を持つ旗艦の１４９です。

〇 マイスターシュテュックシリーズに共通の成熟され尽くしたフォルム、濡れたような漆黒のボディーもニブの大きな１４９が一番似合い、威風堂々として正に飽きの来ない、持つほどに愛着が湧く一本です。一見平凡で、つまらない万年筆と思ってしまいがちですが、見る程に使う程にその美しさに気づかされます。そのために、他の万年筆を手に入れても結局１４９に帰って来てしまうと言われる究極の万年筆です。

○ この１４９は、８０年代の腰があって現代ものより柔らかめと言われる希少な１８金中白（多くは１４Ｋでした）の大型ニブとインクとの相性が良く、潤沢なインクフローが楽しめると言われる二段エボナイト芯のコンビを持つものです。また吸引のためのピストンは、先が太くなったタイプのため、現行の先細り（現行品はインク窓の内側に段差が出来ているため、先細りのピストンしか使えません）ピストンより若干ですが多くのインクを蓄えられ、インクを洗浄する時も、排出がよりスムーズに行えると言われています。更にピストン機構の尻軸受け部分が現行の金属製ではなく樹脂製のため５グラム弱軽く、そのために書く時にバランスが良く、尻軸側が重くて保持に力が要ると言う事が無いため、長時間の筆記に良いと作家や弁護士などから多くの支持を受けたタイプです。