銀製おちょこ5客セット◆槌目肌がとてもきれい◆「銀製三越」の刻印◆5客で90.6ｇ◆昭和初期の作品と思われます◆レターパックプラス
商品説明『銀製』の刻印が押された、おちょこ(酒杯)５客セットの出品です。


ご覧のように大変美しい『槌目肌』が印象的な、おちょこだと思います。

販売メーカーは『三越』

そして製作された年代ですが、作風、及びロゴなどから、戦前である昭和初期～昭和２０年代に造られたお品物と思われます。

(こちらの、おちょこに押された三越の『越』という書体ですが、昭和１０年代には既に使われていた書体でございます)



尚、この『おちょこ』、手にとって、じっくりと眺めておりますと、冷えたおちょこが「あっという間！」に温まってまいります。

熱伝導率があらゆる金属中最大の「銀」は、すぐに熱が伝わってまいりますので、もしかしたら、かなり高純度の銀が使われているかもしれない、と思い純度を調べてみました。

なぜかと申しますと『銀製』の刻印だけでは、純度の幅がありすぎて、銀の純度を推定できないからでございます。

なにしろ、６００‰(パーミル)～１０００(純銀)まで、ありとあらゆる銀製品に、この『銀製刻印』が押されているからでございます。



そこでさっそく「比重」を測定してみる事にいたしました。

しかし恥ずかしながら、当方の手元にある、肝心の「比重計」が現在壊れておりまして測定する事ができません。 (-_-;)

そのような事から原始的な方法である、いわゆる『アルキメデスの原理』で計測してみました。

①計測したサンプルの重量は１８，３ｇでした。(精密秤で計測)

②また、水中での体積は５回計測いたしまして平均値１，７６立方ｃｍでした。(１，７６ｇ)

③この数字から、比重『１０，３９～１０，４０』という比重値が出てまいりました。



そのような事から、銀品位は概ね(割金の種類によっても変動いたしますが)９４０～９５０‰(パーミル)前後と考えられます。(尚、硬度が保たれている、という理由から比重が非常に重く、さらには大変脆弱な「鉛」は混入していないはずです)

当然ですが「鉛」が数％でも混入した銀製品は、非常に高い比重値が出るため、その比重値は全く参考になりません。(鉛の比重値は純銀の比重１０.４９よりも重い１１．３６です)

しかしながら、これらの比重値は、あくまでも参考値でございます。

なぜかと申しますと、比重値は「いろいろな条件」で簡単に変化するからでございます。

例えば「エアコンの風」、「水温」、「水の汚れ」「界面活性剤の投入量」、「刻印の汚れ」、「比重計の設置場所の微妙な傾き加減」「振動」等々で簡単に変化いたします。

そのような事から、この比重値は、前述のようにあくまでも「参考程度」にお考えいただきたくお願い申し上げます。

もちろん一番間違いのない測定方法は、「Ｘ線分析」ですが、大変高価な精密電子機器でございますので残念ながら当方は所持しておりません、どうか何卒ご了承下さいませ。




また仮に、そのような「鉛」が多く混入した銀製酒杯が存在したといたしましても、非常に脆弱になるため、「親指と人差し指」で容易に潰れ、商品としては全く『使いモノ』になりません。

(鉛のモース硬度は１.５でございますので、同じく１.８の錫よりも遥かに柔らかい金属です、また鉄は約４.０前後です、そして純銀のモース硬度は２.７です)








尚、
しかしながら、目立つような大きなダメージ等は一切なく、まだまだ長くお使いいただけるかと存じます。

また客観的に見ても、キズが非常に少ない事から、ほとんど使われなかった個体であったと思われます。

どうぞこの機会に、こちらの槌目肌が大変美しい「三越製の銀無垢おちょこ５客セット」、ぜひ貴方様のコレクションに加えてみてはいかがでしょうか。







サイズ

最大高さ ４３ミリ

最大径 ３２ミリ (口縁部)

底径 ２１ミリ

重量 ５客で９０，６ｇ (１客平均１８，１ｇ前後です)

刻印 銀製 三越


尚、素人計測につき多少の誤差は、どうか何卒お許し下さいませ。