ソニーTC-D5Mカセットデンスケ(その126) 機能動作完全 難ありSONYの最後のアナログデンスケです。単1乾電池2本を含んで1.7kgと軽く、本格的な生録に大変重宝しました。自分がこの機種を初めて入手したのは1989年の正月でした。昭和から平成に変わった頃です。自分たちの合奏の録音のために毎週持ち歩くのが苦にならない大きさと重さでした。さらに回転速度が安定しているので、ダビングなどにも重宝した覚えがあります。今回のTC-D5Mは昨年秋に入手したもので、テープ速度が異常に速いものでした。また巻き戻しREWボタンが折れて利かなくなっていました。前のキャスト部を取り外して巻き戻しボタンを在庫品に交換しました。回転異常に関してはサーボIC702の6端子の電圧が2.2Vであるべきところが7Vだったので在庫のIC702(CX069)と交換して正しく回転するようになりました。メインベルトを新品の40φx0.95Tに交換しました。さらにアイドラーのタイアを研磨しました。巻き戻しベルトも新品の30φx0.95Tに交換しました。これでメカニズムが完全になり、巻取り力も強く安定し、オートシャットオフも利き、巻き戻し早送りも安定してできるようになりました。モニターボリュームはわずかなガリがありましたのでCAIG DeoxIT D5でクリーニングしました。録音ボリュームはガリがありませんでした。電池室や電極は大変きれいです。電池室のウレタンは交換しました。出品にあたり全機能をチェックしました。外部6V直流電源、電池（単1型2本）のいずれでも問題なく機能します。マイク録音、ライン録音、再生、早送り、巻き戻し、ノイズリダクション、テープセレクター、マイクアッテネーター、リミッターなどすべての機能が完全です。テープスピードも正確に調整しました。ただ難点として使用中に時にスピードが早くなることがあります。再生ボタンを押しなおすと元のスピードに戻る場合もあります。また本体を傾けたり動かしたりした場合などに突然早くなることがありました。今日は安定して録音再生できていますが、到着後早く動く可能性もあります。録音再生時ともオートシャットオフは完全です。録音再生もできますがテープによっては左右のレベルに、多少差があります。内臓スピーカーも鳴ります。ヘッドフォン端子もOKです。カウンターやメータの動きもOKです。メータ照明もOKです。現在は録音ボリューム、モニター（スピーカー）ボリュームにガリはありません。外見的には経年のすれやいたみなどの使用感はありますが大きなダメージはありません。アクリル窓のきずも少ないです。後ろの防振ゴムの部分もいたみはありますが割合きれいです。シリアル番号は失われています。電池、ACアダプターは付属しません。クロネコ宅急便着払い60サイズでの発送を考えています。難ありですのでノークレームノーリターンでお願いします。仕様などの詳細は以下をご覧ください。 http://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/player/tc-d5m.html