〇 万年筆関係で「現代の名工」と言うとセーラー万年筆の長原宣義氏が有名ですが、長原氏が「現代の名工」に選ばれた２００７年の２年前、２００５年に万年筆関係者で初めて「現代の名工」に選ばれたのが仙台・大橋堂の植原榮一氏です。その植原氏がエボナイトの角材から削り出したキャップ＆バレルに漆塗で木目を描きその上から赤の漆で溜塗を施した逸品です。 〇 １５９mmと言うモンブラン１４９を凌ぐ堂々たる万年筆ですが、手作業ならではの曲線を描いて削り出された尻細のフォルムと、丁度万年筆の中央部に当たる胴軸上端に飾られた１８金無垢の幅広リングが全体を引き締めていて、間延びした感じが全くなく、キリリと引き締まった印象です。本当の木材で作られている様な木目が描かれた上から、赤い透き漆で溜塗が施され、実にため息の出る様な圧倒的な存在感を放つ万年筆です。
○ 首軸も通常の黒ではなく、木目調の模様が描かれいて、丁寧な仕事を感じさせてくれます。
○ 大橋堂の万年筆はセーラー製の１４金ニブが通常ですが、これは豪華版として作られたのか珍しくセーラー自慢の２１金のニブが奢られています。 また、ポイントも通常の紙に当たる所を直線的に研ぎ出したものではなく、まん丸なポイントとなっているので、書き手の筆記角度を選ばずに滑らかに線が書けると思います。
○ そのニブには歪みは無く、ポイントの摩耗も見られないと思います。出品に当り丁寧に洗浄しましたので、すぐにお好きなインクを入れてお楽しみいただけます。コンバーターは当然セーラー製が適合します。 注意事項：バレル＆キャップには目につく傷やクラックは無く、擦れも殆ど無と思いますが、完品をお求めの方、神経質な方は絶対に入札をお控え下さい。ノークレーム・ノーリターンでお願いします。 【商品の説明】 ブランド、メーカー：太軸・尻細、木目調赤溜塗、大橋堂万年筆 カラー・材質：エボナイト削り出しバレル＆キャップに赤溜塗（本漆）、１８金無垢リング ニブ（ペン先）：２１金、字幅：Ｍ インク補充方式：コンバーター、カートリッジ両用式（セーラー製コンバーター付） サイズ：全長：１５９mm (収納時)、最大胴軸径：１４mm、重さ：３０．６２ｇ（素人計測）