ヤマハの「NS-10MX」です。 大ヒット作"テンモニ"こと「NS-10M」の防磁型改良版。 こちらは、1996年以降の製造品です。以下の整備を施しています。 ・ コンデンサの交換 ・ 配線の引換え＆直結化 ・ スピーカーターミナルの換装 ・ キャビネットのトップコート塗替え ・ サランネットの洗浄内部のネットワーク用コンデンサを交換しています。（写真7枚目左下） ツイーター用に純銅リード線を採用したBENNICのPPフィルムコンデンサ「FPP」シリーズを採用。 ウーファー用にはパナソニック製電解コンデンサと東信工業製PETフィルムコンデンサを併用し構成しています。各ユニットへの内部配線をグレードアップ。 ツイーター用にOFCケーブルのBELDEN「STUDIO708EX」、ウーファー用にはハイブリット素材のZonotone「SP-330Meister」をチョイス。 ケーブルの結線は、ラグ板を廃止し圧着を基本とする直結配線としています。スピーカーターミナルをバナナプラグ対応の大型品に換装しています。（同右下）キャビネットは、ワトコオイルナチュラルによるオイル仕上げに塗り替えています。 オイルならではの艶と「濡れ感」があります。サランネットは石けんで洗浄、陰干ししてあります。 ネットに破れはなく、綺麗です。------外観の状況は、B側（R側）の天面に薄い傷がある程度です。（写真8枚目）底面には、それなりの傷があるものとお考えください。------シリーズの中でも良音と評される第3世代のテンモニです。 防磁型ユニットの影響で、先代よりもHiFiで定位感のあるメリハリの効いた出音。 密閉型ブックシェルフスピーカーの決定版ともいえる存在です。杢目が細かめの機体で、特にA側（L側）の複雑な模様は見事です。 また、ホワイトコーンの劣化があまり進んでおらず、未漂白で白さを良く保っているのもポイント。美品の部類です。この機会にぜひ。------主な定格 ・ 寸法：W215xH382xD199mm ・ 重量：7kg/1本 ・ 再生周波数帯域：60Hz～20kHz ・ インピーダンス：8Ω ・ 出力音圧Lv：90dB/W/m