nonDuct-B107siです。

前作106siを更に高剛性化した強化エンクロージャーです。
側板の厚みを3センチにしました。
少し大型化させ内容積を3.5リットルで設計しました。

3インチのユニットでここまでやって意味あるのか？と思いながら設計製作しましたが、スピーカー作りに妥協は駄目だと思い知らされました。徹底すればするだけの音が出てくるのがスピーカーですね。

150×250×300で外型寸法だと11.5リットルありますが、内容積は3.5リットルしかありません。まさに木の塊スピーカーです。製作中の内部の写真を参考にしてください。内容積を3.2リットルで開口30ミリで長さ11.4センチ、fdは68hz辺りの設計になっています。 参考までにf特を最後の写真に載せています。
ユニットはmarkaudioマークオーディオです。とてもバランスの良い素晴らしいユニットです。

音の出方がまさにハイエンドです。スピーカーの存在が一切感じられずに眼前にステージが出現します。
小型ブックシェルフの利点を最大限発揮出来ていながら下も55hzくらいから力強く再生できています。
参考までにf特の写真を添付しておきます。


ウィルソン、アバロン、ティール、B&Wなどをメインにお使いの方のサブシステムとしてご満足頂けると確信しております。（私のメインシステムはB&Wにレヴィンソンです）
また小型ブックシェルフをお使いの方のメインシステムになれると確信しています。

特筆すべきはアンプを選ばないことです。fx-audioのfx-98e辺りのアンプでスピーカーの存在を消しされます。（デジタルアンプの私の一押しです）

nonDuct-バスレフについて

小型ブックシェルフ等で低域をしっかり再生するためには、バスレフ型が最適と思いますが、大きなメリットとともにデメリットもあります。一番大きなデメリットはダクト自体の共振によるスピーカーのSN比の低下があると考えています。ダクトは一定の周波数を共振させて低域を増強させる方法ですがダクト内の空気の流れで増強させるということはダクト自体もその周波数で激しく共振してしまいます。このダクト自体の共振を止めるためにブチルゴムを巻いたりの鳴き止めをしますが、不十分です。そこでダクト自体の共振を止めるためにダクト＝筒（紙や塩ビ等）をつけずに板厚に穴を開けることでその穴をダクトとして動作させようというものです。例えば内径3センチで長さ７センチのダクトをつけたい場合板厚を７センチにしてそこに３センチの穴を開ける方法です。
この方式のバスレフを２０年以上前から作ってきましたが非常に良い結果を得られています。もたらされるのはスピーカーの高いSN比です。ステレオイメージを追求するのには最適な方法と考えています。nonDuctバスレフと勝手にネーミングして通常のバスレフ型と区別しています。


ハンドメイドであることをご了承の上ご検討宜しくお願いします、